リスティング広告は、GoogleやYahooといった検索エンジンの検索結果に連動して表示される検索連動型の広告です。
商品やサービスに関連するキーワードを検索しているユーザーにピンポイントで広告を出せるため、他のWEB広告よりも購入や申し込みにつながりやすい傾向があります。
本記事では、リスティング広告のメリット・デメリットについてご紹介いたします。
リスティング広告の主なメリットは下記の3つです。
リスティング広告の最大のメリットは、検索キーワードに連動して配信できることです。
検索キーワードに連動しているメリットは2つあります。
1つ目のメリットは、ニーズの顕在化したユーザーに広告を配信できることです。
例えば「近くのダイエットジム」と検索したユーザーは、近所にあるダイエットジムを検討していることが想像できます。
ダイエットの方法はいろいろありますが、「ジムでダイエットしたい」というところまでニーズが顕在化しているため、このキーワードでダイエットジムの広告を配信すれば、高い確率でコンバージョンを獲得することができるでしょう。
2つ目のメリットは、検索した瞬間に広告を配信できることです。
例えば、ダイエットジムに興味のあるユーザーだったとしても、一日中ダイエットジムについて考えているわけではありません。
仮にSNSで広告を出したとしても、「今は友達の投稿を見ることに集中しているから無視しよう」というような行動を取る可能性があります。
リスティング広告の場合、今まさに検索しているタイミングで広告を表示できるため、ニーズが顕在化している状況と合わせて2重の意味でコンバージョンを獲得しやすくなっています。
リアルタイムで成果が分かることは、テレビCMや交通広告などにはない、インターネット広告特有のメリットです。
どのキーワードでどれくらいのユーザーが広告をクリックしてコンバージョンに至ったのか、どういった属性のユーザーがクリックしている傾向にあるのかなど詳細なデータまでリアルタイムで確認することができます。
広告の成果は管理画面でみることができ、Google広告ではスマートフォン版の管理画面も用意されているため、いつでもどこでも広告の成果をみることができます。
また、広告の停止再開といった調整も管理画面から簡単に行うことができ、変更内容も即時反映されるため、マス広告やオフライン広告と比較してかなり小回りが利きやすいです。
管理画面で確認することができる主な配信指標は下記です。
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IMP(インプレッション):広告が表示された回数
CT(クリック):広告がクリックされた回数
CTR(クリック率):広告が表示された中でクリックされた回数の割合(CT ÷ IMP =CTR)
CPC(クリック単価):広告1クリックあたりにかかった費用(COST ÷ CT =CPC)
CV(コンバージョン):購入や問い合わせなどのWEBサイト上における成果、またその達成数
CVR(コンバージョン率):クリックされた中でコンバージョンに至った回数の割合(CV ÷ CT = CVR)
CPA(コンバージョン単価):CV1件を獲得するのにかかったコスト(COST ÷ CV = CPA)
COST(コスト):かかった広告費 (CT × CPC = COST)
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リスティング広告には最低出稿金額がありません。
1クリックごとに費用が発生するクリック単価制の広告なので、配信したい金額に合わせて自由に設計を組むことができます。
ワンクリックで広告を停止することができるので、撤退も非常に簡単です。
成果を上げていくためには、ある程度の予算が必要ですが、テスト的に少額予算で配信することもできるため、広告を初めて打つ企業でもリスクを抑えて配信することが可能です。
リスティング広告にもデメリットは存在します。主なデメリットとして下記の5つをご紹介します。
リスティング広告は検索キーワードでターゲティングを行うため、自社の商品やサービスに関連する検索キーワードがなければ、そもそも広告を表示することができません。
例えば、「全く世になかった新しいサービス」、「ニッチな商品・サービス」、「限定的なイベント」などが該当します。
関連するキーワードがあったとしても、関連性が低かったり、検索数が少ない場合には、思うような効果が見込めない可能性が高いです。
自社の商品/サービスに関連するキーワードがどれくらいありそうかを調べるためには、Googleキーワードプランナーというツールが便利です。
Google広告アカウントを開設すれば無料で利用でき、指定したキーワードに関連するキーワードとそのキーワードの検索ボリュームなどを調べることができます。
リスティング広告はニーズの顕在化したユーザーへのアプローチは得意ですが、まだニーズが顕在化していない潜在層のユーザーにアプローチすることはできません。
指定したキーワードが検索されないと、広告を表示できないため、認知拡大効果もあまり見込めません。
広告なので当然ではありますが、配信を続ける限り、費用が発生します。
顧客単価や粗利率が低い商材/サービスについては、特にリスティング広告で費用対効果を合わせることが難しいです。
継続的にコストをかけ続けるのが難しい場合は、SEO(検索エンジン最適化)という自然検索の上部にサイトを掲載するための施策に取り組むのもよいでしょう。
ただし、SEOについては上位掲載を達成するまでに、まとまったコストと時間がかかるため、中長期的な目線での投資が必要です。
他に考えられる代表的なWEBの集客施策としては、SNSのアカウント運用などが上げられますが、こちらも「バズるかどうか」で成果が左右される面があるため、安定した集客は難しいです。
リスティング広告はWEB広告の中でも、調整できる軸が多く、複雑です。
最適な運用を行うためには、それ相応の知識と経験が求められます。
特に初めてリスティング広告を行う場合は、戦略立案・サイト制作・アカウント構成作成など考えることが多いため、難易度が高いです。
WEBマーケティングに強い人材がいない場合は、プロの知見を借りるためにインハウス支援を行っている代理店を活用したり、運用自体を代理店に委託するのがおすすめです。
近年のインターネット広告の普及につれて、広告に対して「しつこい」「邪魔」などのネガティブな感情を持つユーザーも増えています。
日本インタラクティブ広告協会(JIAA)が2019年に実施した調査によると、広告に対するネガティブな印象は、他メディアが約5~16%程度なのに対し、インターネット広告は約29~38%と高くなっています。
参考:https://webtan.impress.co.jp/n/2019/12/17/34880
リスティング広告の広告文には「広告」「スポンサー」「PR」と広告であることを示すテキストが表示されているため、一目で広告であることが分かり、広告嫌いのユーザーからは避けられてしまう可能性があります。
リスティング広告のメリットとデメリットについてご紹介いたしました。
リスティング広告の最大のメリットは、ニーズの顕在化したユーザーに、最もモチベーションの高いタイミングで広告を表示できることです。
検索結果に連動するという特性上、向き不向きもありますが、検索キーワードが存在する商品やサービスなら基本的に相性の良い広告なので積極的に活用しましょう。
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